====== ПРИЛОЖЕНИЕ 4. Анализ ОКАМОТО первых шести фраз пьесы «Рэйбо» в оригинале на японском языке. Анализ Урамото пьесы «Ямато тёси» ====== ---- ===== Анализ Okamoto первых шести фраз пьесы "Reibo" в оригинале на японском языке ===== 調息 調心の第一として行ならもので、考え方によっては竹を温めて、その調子を正常にする効果もあります。特に長管の場合には、吹いている過程で音律が高くなってくるので、この辺の配慮も必要です。 ツは、中メリ位の高さから吹込んで、楔吹きにツンと余韻を残してロに移る吹き方です。この一行は、気合が充実しなけれぶ何回繰り返しても差支えない旋律で、調息、調心の竹調べとも云うべき旋法であるとの口伝があります。 [notation] の記号は顎を円形を描く様に回すユリで、音尾をメリ込むものです。 ..... の記号は、呼気を強弱強弱と交互に、丁度食物を食べる様に、吹き乍ら出すユリ音であります。 ユリ音も「揺り音」と書いた時には、船の場合の横揺れと、縦揺れとあるように首を左右に振るユリがあります。勿論、この他にも上下揺、舟首揺とあります。 けれども、東北系のユリは、「淘り」と書く方が判り易く、器に水を漲って、その中へ穀物を入れて、ユサブリ乍ら選別する時の様に、音をユリのであって、水が器からこぼれてしまう様な、所謂「揺り」ではありません。 この二つのユリを、以下便宜上「回はしユリ」と「平ユリ」と名付けることゝします。 ツの平ユリの最後にルと三孔を打ちます。ツは中ユリと書きましたが、地無し管の古法による孔割りの竹では、一孔が近代の竹より下の方にあるのでツの中メリ位の高さになりますので、耳できゝわける以外には一寸伝え様がありません。 [notation] は、ツを少しメって元へ戻しレに移る手法です。ツの音でカリ、メリと素早く顎をシャくってレへ移り、次で「平ユリ」のユリ音を吹き、四孔を押してレを送り、次に三孔を「押」とあるけれど、これは 三孔を指で上下にズラしてナヤシの様音を出す特殊指法です。 (Okamoto 1983:6-7) ---- ===== Анализ Uramoto пьесы "Yamato chôshi": ===== 吹き方の上において注意すべきは樂節と樂節との間が余韻で連結されないで切れる箇所である。例えば第二節の終わりのハイハ、第四節の終わりのレチレというが如きである。これは茲に記載する六つの竹調べの内で独特の形である。またツローハハーハイハ、もしくはツーツロハハーハイハの如き旋律においてロの次のハが明るく、かつ強く吹き出される処に此の調べの特徴が出て来る。 (Uramoto, in Inagaki 1985:164)